テコマ・イペ・マルト(紫イペ)は、南米アンデス山脈やアマゾンの密林に自生する広葉樹です。正式の学名を、ノウゼンカズラ科「ダベブイア・インペティギノーサ」といいます。
大木で、葉は楕円形で冬落葉し、春には紫ピンクの花を咲かせます。古代インカの時代から、「神からの恵みの木」「奇跡の木」と尊称され、その樹皮を貴重な万能薬として用いてきました。
特に主成分フラノナフトキノンは、その特徴とも言える選択的抗ガン作用が医学的にも証明され副作用のない抗ガン剤として登場しました。
テコマ・イペ・マルト(紫イペ)は自然環境でのみ育つため、未だに人工栽培は出来ません。テコマ・イペ・マルト(紫イペ)は、その点でもとても貴重で限られた樹木とされています。
現在、世界各地でテコマ・イペ・マルト(紫イペ)の成分による自己免疫疾患やウイルス疾患に対する効果が研究され、日本のみならず世界中の研究者たちが注目しています。
南米に暮らしていた古代の人々は、テコマ・イペ・マルト(紫イペ)の内部樹科皮をお茶にして飲んでいました。
そのためインカ帝国では疫病が流行らなかったと言われています。